AI画像の見分け方:見た目より先に元ファイルを確認する
AI画像を見分けるとき、指や文字の崩れだけで断定するのは危険です。まず生成元から保存された元画像を保全し、C2PA Content Credentials、EXIF/XMP、PNG text chunk、ComfyUI workflow、ファイル名の順に調べます。AICheck365 はこれらをブラウザ内で解析し、検証可能な署名と編集可能なメタデータを分けて表示します。
結論:単一のAI判定率ではなく、元画像に残る来歴証拠を重ねます
最も説明しやすいのは、C2PA署名が有効で digitalSourceType が trainedAlgorithmicMedia を示すケースです。次にXMP/EXIFの生成ツール名、PNGのprompt/workflowが補助証拠になります。ファイル名や見た目だけの違和感は弱い手掛かりです。何も見つからなくても、人間が作った画像だとは証明できません。
実際に確認できる検証サンプル
| Adobe Firefly JPEG | Content Authenticity Initiative の実サンプル。C2PA の digitalSourceType = trainedAlgorithmicMedia と暗号学的に有効な署名を確認できます。署名証明書は現在の信頼リスト外のため、表示は trusted ではなく valid です。 |
|---|---|
| ComfyUI / Stable Diffusion XL PNG | ComfyUI 公式例の元PNG。prompt と workflow のテキストチャンク、および未署名の生成パラメータを確認できます。 |
| 来歴メタデータのない JPEG | 「読み取り可能な証拠なし」となります。この結果だけでは、通常写真と来歴情報を削除したAI画像を区別できません。 |
確認できるシグナル
| C2PA Content Credentials | 有効な署名付きmanifestがAI生成を宣言していれば強い証拠です。署名の有効性、信頼状態、digitalSourceType、claim generatorを別々に確認します。 |
|---|---|
| XMP / EXIF | DigitalSourceType、CreatorTool、Credit、Software、UserCommentなどに生成ツール名やAIGCラベルが残る場合があります。署名されていなければ編集可能です。 |
| PNG text / workflow | Stable Diffusion、AUTOMATIC1111、ComfyUIなどはprompt、seed、sampler、CFG、model、workflow JSONをPNGに保存することがあります。 |
| ファイル名と視覚的特徴 | プラットフォーム名を含むファイル名、文字や反射の不整合は調査の入口にはなりますが、単独では出所証明になりません。 |
AI画像を確認する5つの手順
- 元画像を保全する — SNSの保存画像やスクリーンショットではなく、可能なら生成サービスや送信者から直接得たファイルをコピーして調べます。
- ローカル検出を実行する — AICheck365 に画像を読み込ませ、C2PA、XMP/EXIF、PNG text、ファイル名の結果をまとめて確認します。ファイルはブラウザ外へ送信されません。
- C2PAの状態を読む — manifestが存在するだけでなく、署名がvalidか、改変エラーがないか、AI生成を示すdigitalSourceTypeがあるかを確認します。
- 補助メタデータを照合する — ツール名、モデル、prompt、workflowが互いに矛盾しないかを見ます。未署名フィールドは書き換え可能なので、単独で断定しません。
- 入手経路と限界を記録する — 元URL、受領日時、編集履歴、検出結果を一緒に残します。視覚的な違和感は最後の補助確認として扱います。
制限
- SNS、メッセージアプリ、画像最適化、再保存、スクリーンショットでC2PAやXMP、PNG textが消えることがあります。
- 未署名のEXIF/XMPやworkflow JSONは編集・複製できるため、法的な真正性証明ではありません。
- C2PAが有効でも、そのmanifestが何を宣言しているかを読む必要があります。単に署名があるだけでAI生成とは限りません。
- メタデータがない結果は「このコピーから読める証拠がない」という意味であり、非AI画像の証明ではありません。
まず全体検出で証拠の有無を確認し、必要に応じてC2PA検証とPNG workflow抽出で詳細を掘り下げてください。
よくある質問
AI画像を100%見分けられますか?
いいえ。現在のファイルに残る既知の来歴シグナルを示すツールです。証拠が削除された画像や未対応の生成経路は判定できない場合があります。
C2PAがあれば必ずAI画像ですか?
いいえ。C2PAは来歴を記録する仕組みです。manifest内のdigitalSourceTypeや生成アクションがAI生成を示しているかを確認してください。
EXIFにSoftware名があれば証明になりますか?
補助的な出所シグナルにはなりますが、通常のEXIFは編集できるため署名付き証拠ではありません。
画像はサーバーへアップロードされますか?
いいえ。解析はブラウザ内でローカルに実行されます。
参照資料と検証記録
- AICheck365 公開サンプル記録 — サンプルの出所、試験日、実際のシグナル、既知の限界を掲載しています。
- Content Authenticity Initiative example assets — Firefly C2PAサンプルの公開元です。
- ComfyUI 公式examples — workflow付きSDXL PNGサンプルの出所です。
- C2PA Technical Specification 2.2 — manifest、署名、assertionの公式仕様です。
- AICheck365 検出方法 — 証拠の強さと「シグナルなし」の扱いを説明します。